AquaSKK プロジェクト::かな変換のカスタマイズ

AquaSKK ではローマ字かな変換用に kana-rule.conf という設定ファイルを利用します。 kana-rule.conf には、ローマ字に対応するかな変換を以下の形式で記述します。

ローマ字,ひらかな,カタカナ,半角カナ,次状態

次状態は省略可能です。実際の kana-rule.conf から一部抜粋します。

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### kana-rule.conf
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a,あ,ア,ア

bb,っ,ッ,ッ,b
ba,ば,バ,バ
bi,び,ビ,ビ
bu,ぶ,ブ,ブ
be,べ,ベ,ベ
bo,ぼ,ボ,ボ

# で始まる行はコメントとみなされ、無視されます。ファイルの文字コードは EUC-JP です。 ここで a を入力すると、ひらかなモードのときには「あ」に変換されます。同様に bb と入力すると「っ」に変換され、さらに「b」が先行入力された状態になります。

独自に作成した kana-rule.conf を個人フォルダ(~/Library/Application Support/AquaSKK) に配置することで、標準のかな変換ルールを完全に置換することが可能です。 なお、カンマやシャープ等の特殊文字を変換ルールとして指定する場合には、 以下のエスケープ文字を使う必要があります。

特殊文字 エスケープ文字
, ,
#
スペース &space;

補助変換ルール

AquaSKK 4.1 以降では、補助変換ルールによる差分カスタマイズが可能になりました。 補助変換ルールは拡張子 .rule を持つファイルで、kana-rule.conf と同じ書式ですが、 カスタマイズが必要な箇所だけを記述します。

標準で提供される補助変換ルールには、以下のものがあります。

例えば period.rule は以下のような単純な内容になっています。

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### period.rule -- 句点ルール
###

.,.,.,.

補助変換ルールは、環境設定パネルで個別にオンとオフを切り替えることが可能です。

有効化された補助変換ルールは、kana-rule.conf を部分的に上書きします。 上書きと言っても、kana-rule.conf ファイルを物理的に変更するわけではありません。 メモリ中に構築されたかな変換ルールの一部分が上書きされるだけです。

ユーザー定義の補助変換ルール

独自に作成した補助変換ルールを個人フォルダ (~/Library/Application Support/AquaSKK/) に置くと、自動的に環境設定パネルに表示され、利用可能になります。

このままでも動作に支障はありませんが、 補助変換ルールの説明カラムには「test.rule」というファイル名がそのまま表示されています。 これをわかりやすくするには、sub-rule.desc というファイルを用意します。

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### sub-rule.desc -- 補助変換ルール説明ファイル
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test.rule       「#」を全角にする

# で始まる行はコメントです。各行ごとに、ファイル名と一つ以上の空白に続けて説明を記述します。 説明には空白を含めることはできません。ファイルの文字コードは UTF-8 です。 このファイルを個人フォルダに置いた状態で環境設定パネルを開くと、 以下のように説明が表示されます。

ユーザー定義の補助変換ルールは、区分カラムに「ユーザー」が表示されます。